PCR検査について

当院のPCR検査について

緊急事態宣言解除後より新型コロナウイルス感染者の数が増えており、当院でも発熱や風邪症状の患者様が来院されることが多くなりました。
以前は診察や病歴などから、必要と思われる患者様を保健所に紹介しPCR検査を受けていただいておりました。
保健所の検査日を予約し再度検査に行っていただくという手間が、症状の辛い患者様にとってはご負担で申し訳なかったのですが、
今週から当院でもPCR検査を受けていただくことができるようになりました。

 

今まで新型コロナウイルスのPCR検査は、保健所などのPCRセンターで、インフルエンザ検査のように鼻や咽頭に綿棒を入れて拭って検体を採取していました。
鼻や咽頭に綿棒を入れるのはご本人にとっても辛い行為ですが、ウイルスを拡散させやすく、防護の体制が万全な場所でないと感染拡大の危険がありました。
6月より、症状が出てから9日以内であれば唾液によるPCR検査が可能となり、また大手検査会社がPCR 検査の件数を拡充したことで、
当院のような町中のクリニックでも検査ができるようになりました。
ただ、唾液だから安全というわけではないので、発熱や症状のある患者様と一般の患者様とは同線や診察室を分け、
患者様毎の消毒は徹底し、院内を安全な環境に保つことに努めております。
スタッフの教育やシュミレーションにも時間をかけ、施設の基準をクリアすることで、自治体の承認をいただきました。

 

検査の結果は最短で翌日の夕方に出ますが、万が一、陽性だった場合はお電話を差し上げます。
入院療養や自宅待機など、保健所の指示に従っていただく必要があるので、ご自宅で連絡がつく体制のご協力をお願いいたします。

 

PCR検査の信用性についてですが、
感度(陽性の人が陽性と出る確率)は70%程度と言われていますが、特異度(陰性の人が陰性と出る確率)は99%以上と、正確に出ることが分かってきました。
本当は陽性なのに陰性と診断されてしまう方がいることも事実です。引き続き3密を避け咳エチケット、衛生面に気を付けることは大切なことですね。

監修:
菰池 信彦

専門分野:
内科・消化器内科・肝臓内科・便秘外来・内視鏡検査


資格:
医学博士(東京慈恵会医科大学)
日本内科学会 認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化管学会 指導医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクターピロリ学会 感染症認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本カプセル内視鏡学会 認定医
日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医
厚生労働省緩和ケア研修修了