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医療用医薬品のビタミン剤には、シナール、ビタメジン、ノイロビタンなどがあります。
中でも、ノイロビタンには、筋肉痛、神経痛、しびれ、眼精疲労などに効果が期待できます。
では、ノイロビタンにはどのような成分や効能があるのでしょうか。
本記事では、ノイロビタンについて以下の点を中心にご紹介します。
- ノイロビタンの成分とは
- ノイロビタンがおすすめな方とは
- ノイロビタンの副作用について
ノイロビタンについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
ノイロビタンとは
ノイロビタンとは、ビタミンB1、B2、B6、B12が配合された複合ビタミン剤です。
ノイロビタンは、医療用医薬品のビタミン剤で不足しているビタミンを補います。
通常は、ビタミン類を食事から十分に摂取ができないときの補給や慢性的な疾患で免疫力が低下している場合に処方されます。
ノイロビタンの成分と効能
ノイロビタンに含まれている成分について以下の表にあらわしています。
| 成分 | 効能 |
| オクトチアミン | ビタミンB1とチオクト酸が結合した成分。肉体疲労、眼精疲労 |
| リボフラビン （ビタミンB2） |
目の充血、乾燥、かゆみの改善に効果が期待できる。白内障など眼の疾患の治療にも使用される |
| ピリドキシン塩酸塩 （ビタミンB6） |
体の中でエネルギーを発生させて、臓器の機能の向上効果が期待できる。不足すると貧血などを引き起こすことがある |
| シアノコバラミン （ビタミンB12） |
DNAを作るときに役立つ成分。眼精疲労や手足のしびれ改善に効果が期待できる |
ノイロビタンがおすすめの人
ノイロビタンは以下のような症状がある方におすすめです。
- 代謝障害による肩こりに悩んでいる方
- 神経痛・筋肉痛を感じている方
- 末梢神経麻痺を感じている方
- 眼精疲労を感じている方
ノイロビタンは複合ビタミン剤なので、ビタミンが不足したときに起こる症状の改善に効果が期待できます。
具体的には、代謝障害による肩こり、神経痛、筋肉痛、しびれ、眼精疲労を感じている方に使用されます。
ノイロビタンを服用してビタミンの摂取量を増やし、不足しているビタミンを補うことで症状の改善が期待できます。
また、食事からのビタミン摂取が不十分な場合の補給として使用されます。
ノイロビタンに期待できる効果
ノイロビタンは、筋肉痛、神経痛、末梢神経麻痺、眼精疲労などを感じている方に効果が期待できます。
そのほか、糖尿病の合併症で神経に障害が生じている方にも使用されます。
さらに、帯状疱疹でピリピリするような痛み、しびれ、味覚障害、臭覚障害、難聴、眼疾患などさまざまな症状に使用されます。
また、ノイロビタンは美容目的でも使用されています。
ビタミンB2は、肌荒れ、ニキビ、湿疹に対して効果が期待できるといわれています。
ビタミンB6は、アミノ酸や脂質の代謝に関与している成分のため、肌を健康的に維持する効果が期待できます。
ノイロビタンの効果的な飲み方
ノイロビタンの飲み方は、通常、成人は1日1～3錠服用し、年齢や症状により適宜増減されます。
医師の指示されたとおりの用法用量で飲みましょう。
もし、飲み忘れた場合は、飲み忘れに気がついたときに、できるだけ早く1回分を飲みます。
しかし、次の飲む時間が近い場合は、1回分を飲まずに次の服用時間に1回分を飲みます。
飲み忘れたからといって、2回分を1度に飲むのはやめましょう。
誤って多く飲んだ場合は、医師、薬剤師に相談してください。
また、医師の指示なしに自己判断で飲むのを止めないようにしましょう。
ノイロビタンの副作用・注意点
ノイロビタンの副作用・注意点にはどのようなことがあるのでしょうか。
以下でそれぞれ具体的にご紹介いたします。
ノイロビタンの副作用
ノイロビタンは有効成分がビタミンなので、副作用はあまりないとされています。
しかし、まれに腹部膨満、便秘、吐き気、下痢、めまいなどの副作用が報告されています。
薬を服用して、気になる症状がある場合は医師、薬剤師に相談しましょう。
また、上記以外でも気になる症状がある場合は、医師、薬剤師に相談してください。
,出典：QLife「ノイロビタン配合錠」
ノイロビタンの注意点
ノイロビタンに含まれるビタミンB2は、尿を黄色に変色させることがあります。
ノイロビタンを服用中は、いつもの尿の色と少し違うかもしれませんが、特に問題はありません。
薬を服用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある方は、服用を避けましょう。
ノイロビタンは漫然と服用しないこととされているため、1か月程度服用して効果がなければ医師、薬剤師に相談しましょう。
ノイロビタンに関するよくある質問
ノイロビタンに関するよくある質問には、どのような質問があるのでしょうか。
以下でそれぞれ具体的にご紹介いたします。
ノイロビタンは市販されていますか？
ノイロビタンは医療用医薬品のため、通販や市販はされていません。
ノイロビタンを服用するためには、医療機関を受診し医師から処方してもらう必要があります。
また、ノイロビタン以外のビタミン剤には、アリナミンなどが市販薬として購入できます。
市販薬のビタミン剤の効果や副作用に不安がある方、自分に適した治療薬を医師に処方してもらいたい方は医療機関を受診しましょう。
ノイロビタンとの飲み合わせに注意する薬はありますか？
ノイロビタンを服用中は、パーキンソン病の治療薬であるレボドパとの併用はやめましょう。
ノイロビタンに含まれているピリドキシンには、レボドパの効果を弱めてしまう可能性があります。
ノイロビタンを服用中にほかの薬と併用する場合は、医師、薬剤師に相談しましょう。
ノイロビタンは妊娠中や授乳中でも服用できますか？
妊娠または授乳中の方が、ノイロビタンを服用するには注意が必要です。
自己判断で服用すると、赤ちゃんに悪影響を与える恐れがあります。
そのため、妊娠中や授乳中にどうしても薬が必要になる場合は、自己判断で市販薬などを服用せず必ず医師の指示を仰ぎましょう。
ノイロビタンを服用できない人はいますか？
薬を服用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある方、パーキンソン病の治療中の方はノイロビタンを服用できません。
ノイロビタンはビタミン剤のため、服用してはいけない方が明確に決められているわけではありません。
しかし、過去に薬を服用してアレルギー症状が出たことがある方は、服用前に医師、薬剤師に相談しましょう。
ノイロビタンに関するまとめ
ここまで、ノイロビタンの情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- ノイロビタンの成分は、ビタミンB1、B2、B6、B12である
- ノイロビタンがおすすめな方は、肩こり、神経痛、筋肉痛、しびれ、眼精疲労を感じている方
- ノイロビタンの副作用は、腹部膨満、便秘、吐き気、下痢、めまいなど
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。