生理の仕組みって?知っておきたいメカニズムを紹介!

  • 2022年11月11日
  • 2023年10月29日
  • ピル

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生理とは、子宮内膜が周期的に剥離・脱落する際に起こる出血のことです。

また、生理は2種類の女性ホルモンにより起こります。

この記事では生理の仕組みについて、以下の点を中心にご紹介します。

 

  • 生理が起こるメカニズムとは
  • 生理周期について
  • 生理を起こす女性ホルモンとは
  • 月経前症候群について


生理の仕組みやつらい月経前症候群についても書いてあります。

ぜひ最後までお読みください。

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生理のメカニズム

生理はどのようなメカニズムで起こるのでしょうか。

詳しくみていきたいと思います。

1.卵巣で卵子が成長

卵巣の中には、卵子の元になる原始細胞というものが存在します。

左右どちらかの卵巣で約1か月に1個ずつその原始細胞は成熟します。

周期には個人差があり、成熟速度は人により異なります。

成熟卵胞から分泌されるエストロゲンの影響で子宮内膜は厚くなります。

2.卵子が卵巣から出る

左右の卵巣のどちらかから、成熟した卵子が腹腔内に排出されます。

これを「排卵」と呼びます。

排卵は下垂体からLH(黄体化ホルモン)が分泌されることで起こります。

3.卵管が卵子を取り込む

卵巣と子宮をつなぐ部分である卵管が、排出された卵子を取り込みます。

4.卵子は卵管の中で精子を待つ

卵子は卵管の中で精子が到着するのを待ちます。

一方精子は、卵管の先で卵子がやってくるのを待っています。

5.子宮内膜が厚くなる

排卵が起こると、卵子と精子が受精した受精卵を迎える準備を始めます。

子宮内膜は受精卵のベッドの役割を担うため、厚くなります。

排卵後の卵胞は黄体に変化し、プロゲステロンを分泌します。

その作用により子宮内膜は厚く妊娠に適した状態になります。

6.子宮内膜がはがれて身体の外へ

厚くなった子宮内膜は、本来受精卵を育てるために使用されます。

妊娠しなかった場合は、受精卵を育てる必要がなくなります。

その場合は、プロゲステロンとエストロゲンが低下することで子宮内膜ははがれます。

はがれた子宮内膜は、血液と一緒に身体の外へ排出されます。これが生理です。

生理周期

生理周期とは、生理開始日から次の生理開始日の前日までの感覚のことをいいます。

正常な生理周期は25~38日ですが、周期には個人差があります。

生理周期は基本的に4つの期間に分けられます。

1.卵胞期

卵胞期卵子が卵巣から出る前の期間のことです。

卵胞期の最初はエストロゲンとプロゲステロンの血中濃度が低下しています。

そのため、厚くなった子宮内膜がはがれて生理の出血が起こります。

この仕組みとほぼ同時に、卵胞刺激ホルモンの血中濃度が少し上昇します。

その刺激により、卵巣内ではいくつかの卵胞が成長を始めます。

卵胞期の後半になると、卵胞刺激ホルモンの血中濃度は低下していきます。

その結果、成長している卵胞のうち1つが成熟しエストロゲンを分泌します。

エストロゲンの分泌が盛んになると、副交感神経の働きも活発になります。

その結果、気持ちは落ち着き、前向きに過ごせる方も多いようです。

2.排卵

排卵期卵子が卵巣からでる期間のことです。

排卵期は黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンの血中濃度が急上昇します。

黄体形成ホルモンは、排卵を促進します。

一般的には2つのホルモンの血中濃度の上昇が始まった16~32時間後に排卵します。

排卵期はエストロゲンの血中濃度は低下し、プロゲステロンの血中濃度が上昇します。

ホルモンの分泌が急激なこの期間は、気持ちの起伏が激しくなることもあるようです。

また、エストロゲンの分泌が低下することで肌表面の皮脂の分泌が増えることもあります。

3.黄体期

黄体期卵子が卵巣からでたあとの期間のことです。

黄体期は黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンの血中濃度は低下します。

排卵を終えた卵胞は、黄体に変化しプロゲステロンの分泌を開始します。

エストロゲンは黄体期の間も血中濃度は高いまま維持されます。

この2つのホルモンにより子宮内膜は厚くなり、妊娠の準備を整えます。

2つのホルモンが多く分泌される影響で、体の不調をきたす方も多いようです。

胸のはりや痛み、睡眠の質の低下、精神的に不安定な状態を感じることもあるようです。

4.生理

受精しなかった場合は、黄体は退化しホルモンの分泌は終了します。

同時にエストロゲンの血中濃度も低下することで、子宮内膜ははがれます。

その結果、生理の出血が起こります。

一般的には生理の期間は3~7日間とされていますが、期間には個人差があります。

出血だけではなく、ホルモンの分泌が急激に低下することで体に変化が生じます。

生理が始まると体温が低下するため、血行が悪くなり冷えや痛みを感じることがあります。

また出血により貧血になる方もおり、倦怠感などを感じる場合もあるようです。

出典:[基礎知識]生理周期と心身のリズム|elis(エリス)クリニック

生理と女性ホルモンの関係

女性ホルモンには卵巣から分泌される2つのホルモンがあります。

エストロゲン(卵胞ホルモン)プロゲステロン(黄体ホルモン)です。

この2つのホルモンの分泌が上昇したり低下したりすることで、排卵と生理が起こります。

エストロゲン(卵胞ホルモン)とは

エストロゲン(卵胞ホルモン)とは、一般的には8~9歳から卵巣で分泌されるホルモンです。

思春期では乳房の成長や子宮・膣の発育を促し女性らしい丸みをおびた体を作ります。

また分泌量が増加する12歳前後になると、女性は初潮を迎えます。

分泌は30代半ばまで活発に続くのが一般的で、妊娠や出産にも大きく関わります。

エストロゲンには、このほかにも髪や肌の潤いを保つ働きがあります。

卵胞期から排卵期にかけて分泌量が増えることで、代謝アップや精神状態を安定させます。

その結果、エストロゲンの分泌が増加する時期は心身共に好調だといわれています。

出典:女性ホルモンを増やす方法ってあるの?女性ホルモンのホントのところ
出典:生理痛・生理不順の原因|命の母|小林製薬
出典:カラダとホルモンのお話 | オムロン式美人

プロゲステロン(黄体ホルモン)とは

プロゲステロン(黄体ホルモン)は排卵が起こる時期に増加するホルモンです。

プロゲステロンは、子宮内膜をやわらかく厚くすることで妊娠の準備を整えます。

妊娠の成立を助け、妊娠中も分泌を継続することで出産まで子宮内膜を維持します。

このほかにも、乳腺の発達や利尿作用、体温上昇機能にも関わっています。

プロゲステロンは妊娠の成立や継続のために必要なホルモンである一方、体に不調もきたします。

排卵後~黄体期にかけて分泌が増加することで、むくみ・食欲増進・強い眠気などが起こります。

これがいわゆる月経前症候群といわれる症状です。

出典:
女性ホルモンを増やす方法ってあるの?女性ホルモンのホントのところ
出典:生理痛・生理不順の原因|命の母|小林製薬
出典:カラダとホルモンのお話 | オムロン式美人

生理はつらい月経前症候群をともなうことも

生理前は月経前症候群といわれる心身の不調をきたすことがあります。

月経前症候群(PMS)とは

月経前症候群(PMS)とは、生理の3~10日ほど前から続く精神的・身体的不調のことです。

はっきりした原因は不明ですが、女性ホルモンの分泌が影響していると考えられています。

日本国内では生理のある女性のうち約70~80%が生理前に何らかの症状があるそうです。

その中でも約5.4%の女性は、生理前の症状が生活に影響を及ぼすといわれています。

症状は下記で紹介していますが、特に精神的症状が強い場合をPMDDと呼びます。

PMDDはPremenstrual Dysphoric Disorderの略で月経前不快気分障害のことをいいます。

月経前症候群の症状はどんなものがある?

PMSは、大きく身体的症状と精神的症状に分けられます。

身体的症状 精神的症状
腹痛・頭痛・腰痛 情緒不安定
顔や身体のむくみ イライラする
お腹が張る、便秘・下痢 集中力が低下する
乳房の張りや痛み よく眠れない、眠気が強い

 

症状やその持続時間は個人差が大きく、必ず皆さんに当てはまるものではありません。

PMSによる不快だと感じる症状は200種類以上にものぼるといわれています。

男性の生理に関する意識調査

生理に関するアンケートを男性を対象にインターネット上で行った結果があります。

その中で、生理に理解があると答えた男性はどの程度いたのでしょうか。

理解がある 理解がない どちらでもない
44.8% 41.5% 13.8%

 

この表から分かるように、生理に対して理解をしている男性は半数程度です。

生理周期や症状について、パートナーがいる場合は知っていることも多いようです。


また、女性の生理周期について知りたいと思う男性は約60%いることがわかりました。

その理由は気遣いやサポートができるから、というものが最も多い結果となりました。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000068228.html

生理の仕組みに関するよくある質問

悩む女性生理は何歳から何歳まで続きますか?

初潮の平均年齢は10~15歳といわれていますが、個人差が大きいです。

早い人では8歳頃から始まる人や、遅い人は16歳になっても初潮を迎えない場合もあります。

閉経の平均年齢は50~51歳ですが、こちらも個人差が大きいです。

生理は平均で何日間続きますか?

正常な生理期間は3~7日とされています。

生理期間が2日以内の場合を過短月経、8日以上の場合を過長月経と呼びます。

初潮を迎えたあとは、生理周期が安定しておらずすぐに生理が終わることもあります。

また、心身の状態が生理期間に影響を与えるともいわれています。

出血量は2日目が最も多く、3日目以降減少することが多いですが個人差があります。

生理周期がバラバラなのですが、大丈夫ですか?

正常な生理周期は25~28日とされており、その範囲だと生理周期は正常です。

生理周期が24日以内と短い場合を頻発月経と呼びます。

初潮を迎えてすぐで卵巣機能が未熟な場合や、卵巣機能が低下する閉経前に多いとされています。

生理周期が39日以上3か月未満と長い場合を稀発月経と呼びます。

また、生理周期が安定せずバラバラの場合を不整周期月経と呼びます。

生理周期の乱れがたまに起こる場合は、問題がないとされていることが多いです。

注意!
ですが、毎月や度々起こる場合には一度婦人科の受診をした方がよいとされています。

閉経とはどういう状態のことをいいますか?

閉経とは、生理が完全に停止した状態のことを言います。

自然に生活している状態で1年間生理が来なければ閉経とされています。

日本人の平均的な閉経年齢は50.5歳ですが、閉経時期には個人差があります。

早い人では40代前半、遅い人では56~57歳くらいに閉経することもあります。

閉経の前兆はありますか?

閉経前は卵巣機能が低下しエストロゲンの分泌が低下します。

また、数百万個あった原始卵胞の数も年々減少していきます。

閉経が近づくと、生理周期が不安定になったり無排卵月経で出血量が減少したりします。

そうして徐々に生理回数が減少し閉経を迎えますが、前兆なく閉経を迎える人もいます。

生理の仕組みに関するまとめ

ここまで、生理の仕組みについて解説しました。

本記事の要点をまとめると、以下の通りです。

  • 生理は厚くなった子宮内膜がはがれおちることで起こる
  • 生理周期は25~28日が正常だが個人差がある
  • 生理を起こす女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロン
  • 月経前症候群は生理前に起こる身体的・精神的不調のこと

この記事が、少しでもお役に立てれば嬉しく思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。